自立援助ホームとは
中学校卒業後、家庭の事情や虐待などにより行き場を失った以下の子どもたちに、住居を提供し、家庭的な雰囲気の中で心に受けた傷を癒しながら、豊かな人間性を持った社会人として自立できるよう、就労に向けた相談・援助をするところです。
対象児童
- 義務教育終了後、就労により児童養護施設・児童自立支援施設・養育家庭を退所
(委託解除)した、おおむね15歳から20歳未満の児童で、家庭からの援助が受けられないため、自立の援助を必要とするもの。
- 一般家庭において上記1と同様の状況にある児童
ホームへの入居について
入所相談については、原則として最寄りの児童相談所へご相談ください。
「自立援助ホーム」は入居希望者と面談、体験入居を経てホームとの入居契約をします。
19ホームそれぞれにルール(約束ごと)があり、入居中はそれを守って生活します。
また、自立援助ホームを利用する際には自己負担金(利用料)が発生します。東京都には全国でも最多の19のホームがありますので。きっとあなたに合ったホームを見つけることができると思います。
これから「自立」にむけて一緒に歩んでいきましょう。
自立援助ホームでの生活の基本
仕事をする | 学生の方も仕事(アルバイト)をしながら自立を目指します。 |
利用料を納める | 月額3万円〜3万5千円 |
ルール(約束ごと)がある | 各ホームのルール(約束ごと)を守って生活します。 |
児童の入居は、見学・面接・体験入所などをおこない、本人の意思確認の上、児童相談所長が行います。
入居の手順
児童相談所へ相談 → ホームへ入居相談 → 見学・説明 → 体験入居 → 入居意志の確認 → 入居
※一時保護の受け入れに関しては個別に各ホームへご相談ください。
入居までにお願いしたいこと
入居を考えているあなたへ
入居にあたって
★自立援助ホームは自立を目指すために「自分の意思」で利用する場所です。自分がどんな自立をしたいのかしっかり考え、納得して利用できるようにしましょう。
見学・体験入居
★入居を決める前に、見学や体験入居を実施しているホームもあります。各ホームのルールについても入居前に確認しておきましょう。
自立援助ホームに繋げてくださる支援者の方へ
入居に際し、よく質問をお受けする項目を下記に記載しています。これら以外にも各ホームで個別にお願いすることがあります。
ご不明点やご質問は入居相談や入居面談時に各ホームへご確認ください。
支援関係
★住民票・健康保険証等
入居後には下記の書類が必要になります。できるだけ事前の手続きをお願いします。
@転出届A健康保険資格喪失証明書B前居住地での所得証明書
★マイナンバー
雇用契約時に提示を求められますので持参してください。
不可の場合は状況の整理と現況把握をお願いします。
★支援措置
必要な場合、入居時に申出書を用意してください。
医療関係
★健康
入居後、医療費は自己負担となります。
利用者の負担を軽減するためにも、健康診断やアレルギー検査、持病がある場合の受診、常用薬の処方等、できるだけ入居までに済ませ てください。
眼鏡やコンタクトレンズの作成も同様です。
★母子手帳
健康記録や予防接種記録等が必要になる場合があります。
母子手帳など記録が残っているものがあれば内容について情報提供をお願いします。
★心理検査
心理状況の把握と情報提供をお願いします。
生活関係
★金銭状況
未払いの携帯料金など負債状況や、通帳・印鑑等の有無の確認をお願いします。
就学関係
★転校・編入
転校・編入が決まっている場合は手続きを済ませてきてください。
★学費・奨学金
大学等に在籍、また進学予定の場合、学費や奨学金等の情報を確認してください。
今後の見通しも本人とよく話し合ってください。